〔NY外為〕円、147円近辺(8日朝)

AI要約

米労働市場の雇用関連指標の発表を受け、円売り・ドル買いが優勢となり、円相場が1ドル=147円近辺に軟化した。

米労働省が発表した週間新規失業保険申請件数が市場予想を下回り、労働需給の底堅さを示唆。円売り・ドル買いが勢いづいた。

リッチモンド連銀のバーキン総裁の金融政策に関する発言に注目する中、市場は今後の動向を見据えている。

 【ニューヨーク時事】8日午前のニューヨーク外国為替市場では、米労働市場の底堅さを示唆する雇用関連指標の発表を受けて、円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=147円近辺に軟化している。午前9時現在は146円95銭~147円05銭と、前日午後5時(146円62~72銭)比33銭の円安・ドル高。

 ニューヨーク市場は、日米株安を背景とした海外市場の円買い・ドル売りの流れを引き継ぎ、146円20銭前後で取引を開始。米労働省が朝方発表した週間新規失業保険申請件数(3日までの1週間)は、前週比1万7000件減の23万3000件と、2週間ぶりに改善。市場予想(ロイター通信調べ)の24万件も下回った。労働需給の底堅さを裏付ける内容を受けて、米長期金利が上昇。指標発表直後に円売り・ドル買いが勢いづき、円はレンジを切り下げた。

 この日午後には、リッチモンド連銀のバーキン総裁の講演を控えており、市場は今後の金融政策に関する発言に注目している。

 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0895~0905ドル(前日午後5時は1.0917~0927ドル)、対円では同160円20~30銭(同160円29~39銭)と、09銭の円高・ユーロ安。