ブラジル中銀、インフレ抑制に必要なら躊躇なく利上げ=議事要旨

AI要約

ブラジル中央銀行はインフレを抑えるために必要ならば利上げする方針を示す。COPOMはインフレ懸念を強め、利上げの可能性を残すが確約はしない。

COPOMは全会一致でインフレ要因の監視を強化する必要性を認識し、インフレが目標に収束しない場合には躊躇なく金利を引き上げることを改めて確認。

市場では議事要旨がタカ派的と受け止められ、ブラジルレアルは上昇。金利先物市場は次回の政策決定会合で利上げが確実視されている。

ブラジル中銀、インフレ抑制に必要なら躊躇なく利上げ=議事要旨

[サンパウロ 6日 ロイター] - ブラジル中央銀行が6日公表した7月の金融政策委員会(COPOM)議事要旨で、インフレを中銀の目標まで抑えるために必要ならば躊躇なく利上げする方針が示されていたことが分かった。

COPOMは、インフレの見通しが一段と不安定な様相を見せており、「警戒」を一段と強める必要があると指摘。利上げの可能性を残したが、政策運営について確約はしなかった。

議事要旨によると、COPOMは「今はさらに慎重になり、インフレの要因を注意深く監視することが必要な局面だとの意見で全員が一致した」。

今後の政策運営については「インフレを間違いなく目標に収束させるために適切と判断した場合には、躊躇せず金利を引き上げることを全会一致で改めて確認した」と説明した。

中銀は7月30─31日に開いたCOPOMで政策金利を予想通り10.50%に据え置いた。決定は全会一致だった。

市場では議事要旨の内容はかなりタカ派と受け止められた。要旨公開後にブラジルレアルは対ドルで1%上昇。金利先物市場は次回9月の政策決定会合で25ベーシスポイント(bp)の利上げが決まる確率を62%織り込んだ。