転職で「年収400万→600万円」に! でも「手取り額」の差は200万円より少ないの!? 引かれる「税金・社会保険料」を解説

AI要約

転職動向調査2024年版によると、2023年の転職率は7.5%で、中間世代男性が多いことがわかっている。

年収が400万円から600万円にアップすると税金や社会保険料が増え、手取り額に約146万円の差が出る。

高額年収でも手取り額は約70%から80%程度で、節税方法の重要性が示唆されている。

転職で「年収400万→600万円」に! でも「手取り額」の差は200万円より少ないの!? 引かれる「税金・社会保険料」を解説

株式会社マイナビが実施した「転職動向調査2024年版(2023年実績)」によると、2023年の正社員の転職率は7.5%、転職者の約半数は30~50代のミドル世代男性が占めています。

転職理由は男性が「給与」、女性は「職場の人間関係」が最多となっており、転職者の約4割が転職して年収が上がったと回答しています。

本記事では転職で年収が400万円から600万円にアップした場合、税金はどの程度増えるのか、実際の手取り額の差はどの程度かを試算するとともに、会社員でもできる節税方法を解説します。

年収400万円と年収600万円では税金や社会保険料はどの程度の違いがでるのでしょうか?

社会保険料(厚生年金保険料と健康保険料など)は年収の14.39%(自己負担分のみ)、 課税所得=年収-給与所得控除-社会保険料控除-基礎控除とし、住民税は10%として計算しています。

◆年収400万円と年収600万円の税金を比較

年収400万円と600万円の場合、税金(所得税と住民税)は以下の金額となります。

・所得税:約8万5000円(年収600万円だと約20万4000円)

・住民税:約17万5000円(年収600万円だと約30万6000円)

年収400万円と年収600万円の税金を比較すると、所得税の差額が約12万円、住民税は約13万円、合計で25万円の差があります。

◆年収400万円と年収600万円の社会保険料を比較

年収400万円の社会保険料は約57万5000円、年収600万円の場合は約86万3000円となり、差額は約28万8000円となります。したがって年収600万円になると、年収400万円のときより年間約53万8000円多く税金や社会保険料を納めることになります。

年収400万円の場合、前述の税金や社会保険料を控除すると手取り額は約316万円、年収600万円の場合の手取り額は約462万円です。

額面年収では200万円の差がありましたが、手取り額の差は146万円です。年収400万円は額面年収の79%、年収600万円は77%が手取り額となります。

ちなみにさらに高い年収で考えると、年収800万円の手取りは約593万円(74%)、年収1000万円の手取りは約714万円(71%)です。