もうすぐ60歳ですが、専業主婦の期間が長かったので年金は「月6万円」程度です。「あと3年」加入すると年金はどれだけ増えますか?

AI要約

老齢年金を満額受給するための60歳以降の任意加入制度について説明。

満額受給に必要な保険料納付期間、過不足の問題。

任意加入の条件や費用、前納制度の利用方法について。

もうすぐ60歳ですが、専業主婦の期間が長かったので年金は「月6万円」程度です。「あと3年」加入すると年金はどれだけ増えますか?

60歳近くになると、老齢年金の受給額が気になり始める人もいるでしょう。専業主婦の期間が長かった人は老齢年金のほとんどが老齢基礎年金ですが、老齢基礎年金を満額受給できない人は意外に多いものです。

本記事では、老齢基礎年金を満額に近づけるための「60歳以降の任意加入制度」について説明します。

2024年度の老齢基礎年金の満額は、年額81万6000円です。月換算では6万8000円になります。

満額の年金を受給するには、20歳から60歳まで40年間(480月)、保険料を納めていなければなりません。何らかの理由で保険料の納付月数が足りないと、その分、年金受給額も少なくなります。

■480月納付していない人は多い

しかし現在60歳くらいの人は、保険料納付済期間が「480月」に満たない人が多いのです。なぜなら1991年3月まで、学生には国民年金への加入義務がなかったからです。そのため、その期間に大学や大学院に通っていた人の多くが、20歳から卒業までの期間は保険料を納めていません。

しかし、このブランクは、60歳以降に国民年金に「任意加入」することで埋めることができます。

■任意加入できる人は

60歳時点で納付済期間480月を満たしていない人は、60歳から65歳までの間、任意加入をすることで保険料納付済期間を480月にする(または近づける)ことができます。任意加入できるのは、次の全てに当てはまる人です。

●日本に住んでいる60歳以上65歳未満の人

●厚生年金の被保険者ではない人

●老齢基礎年金を繰上げ受給していない人等

■任意加入の費用は

任意加入したときの保険料は、月額1万6980円(2024年度)です。1年納めると、20万3760円になります。

「それは高い、保険料を少しでも安くしたい」という場合は、前納制度を利用する方法があります。少しですが保険料が抑えられるでしょう。