〔米株式〕NYダウ続伸、74ドル高=ナスダックも高い(23日午前)

AI要約

ニューヨーク株式市場は23日、新規材料に乏しい中で買いが優勢となり、続伸。ダウ工業株30種平均は前日比74.25ドル高、ナスダック総合指数も上昇。

アマゾンやマイクロソフトなどハイテク株に買いが入る一方、ヘルスケア関連株を中心に売りが出ている。第2四半期決算発表シーズンが本格化し、様子見ムードが漂う。

金融当局者の発言控え、米経済指標の発表を控えた投資家らは、来週のFOMCを控えて市況を注視している。

 【ニューヨーク時事】23日午前のニューヨーク株式相場は、新規材料に乏しいながらも買いが優勢となり、続伸している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時33分現在、前日終値比74.25ドル高の4万0489.69ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は60.39ポイント高の1万8067.96。

 今年4~6月期決算発表シーズンが本格化する中、この日は引け後に超大型7銘柄「マグニフィセント・セブン(壮大な7社)」に含まれるグーグルの親会社アルファベットやテスラの決算発表を控え、様子見気分が強い。アマゾン・ドット・コムやマイクロソフトなどハイテク株の一角に買いが入る一方、ヘルスケア関連株を中心とした売りが重しとなっている。

 来週30~31日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に金融当局者が政策に関する発言を控える「ブラックアウト期間」に入り、投資家らは週後半に発表される4~6月期の米国内総生産(GDP)速報値や6月の米個人消費支出(PCE)物価指数など重要経済指標を見極めようとしている。

 ダウ構成銘柄では、アマゾン・ドット・コムが3%超高とダウの上げをけん引。アメリカン・エキスプレスやボーイングも上昇しているほか、4~6月期決算で増収減益となったコカ・コーラにも買いが入っている。個別銘柄をみると、4~6月期決算で売上高と調整後1株当たり利益(EPS)が市場予想を下回ったユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が12%超安と大幅下落している。