〔米株式〕ダウ反発、127ドル高=バイデン氏撤退で不透明感後退(22日)☆差替

AI要約

ニューヨーク株式市場は、バイデン大統領の撤退による不透明感の和らぎを受けて反発し、ダウ平均は127.91ドル高の4万0415.44ドルで終了。ナスダック総合指数も280.63ポイント高の1万8007.57で引けた。

バイデン氏の撤退表明により市場の見通しがクリアになり、半導体関連などが買われた。トランプ勝利シナリオの見直しも進み、石油や医療保険などの銘柄は売られた。

今週はアルファベットやテスラの決算発表が控え、注目を集めている。ダウ平均の構成銘柄では、ナイキやセールスフォースなどが上昇し、一方でベライゾン・コミュニケーションズやウォルト・ディズニーは下落した。

 【ニューヨーク時事】週明け22日のニューヨーク株式市場は、米大統領選からバイデン大統領が撤退し不透明感が和らいだことが好感され、反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比127.91ドル高の4万0415.44ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は280.63ポイント高の1万8007.57で引けた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比3億3205万株減の8億6172万株。

 バイデン氏は21日に大統領選からの撤退を表明し、後継候補としてハリス副大統領を支持した。市場では「撤退するか、しないのかという状態と比べ見通しがクリアになった」(日系大手証券)との声が聞かれ、半導体関連などが買われた。

 先週はトランプ前大統領の勝利シナリオが強く織り込まれたが、これを見直す動きも加速。先週は値上がりしていた石油や医療保険の銘柄などは売られた。

 今週はグーグルの親会社アルファベットやテスラの決算発表が予定され、市場参加者が注視している。

 ダウ平均の構成銘柄では、ナイキが3.0%高、セールスフォースが2.6%高、アムジェンが1.4%高、マイクロソフトが1.3%高、インテルが1.2%高。一方、この日発表の決算が嫌気されたベライゾン・コミュニケーションズが6.1%安、ウォルト・ディズニーが1.7%安。