米UPS、利益が市場予想下回る 人件費高騰と需要低迷で

AI要約

米国の国際貨物輸送大手UPSが第2四半期決算を発表し、利益が市場予想を下回った。宅配便需要の低迷と人件費の上昇が影響している。

株価は8%下落し、調整後1株利益は1.79ドルでアナリスト予想を下回った。売上高も予想を下回り、通年の調整後営業利益率予想も引き下げられた。

同社は人件費上昇の大半が第2四半期までに吸収される見込みで、年後半にはコスト圧力が緩和されると見ている。

米UPS、利益が市場予想下回る 人件費高騰と需要低迷で

Ananta Agarwal

[23日 ロイター] - 国際貨物輸送大手の米ユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が23日発表した第2・四半期決算は、利益が市場予想を下回った。宅配便需要の低迷と人件費の上昇が響いた。

株価は取引開始前の時間外取引で8%下落した。

調整後1株利益は1.79ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト予想の1.99ドルを下回った。売上高も218億ドルと、アナリスト予想の221億8000万ドルを下回った。

通年の調整後営業利益率予想は9.4%に引き下げた。従来予想は10.0─10.6%だった。

エバーコアISIの株式アナリスト、ジョナサン・チャペル氏は「第2・四半期利益の予想下ぶれの大きさと、通期営業利益率予想の大幅な下方修正は、最も弱気の向きですら驚かせるだろう」と述べた。

ただ同社は、人件費上昇分の大半が第2・四半期までに吸収されるため、年後半にはコスト圧力が緩和すると予想している。