モルガンS、トレーディングと投資銀好調-ウェルス事業は予想下回る

AI要約

モルガン・スタンレーの第2四半期は、トレーディング収入が増加した一方でウェルスマネジメント収入は予想を下回った。

投資銀行業務手数料は前年同期比で51%増加し、マーケッツ事業は堅調だった。

ウェルスマネジメント部門の新規資産純増額は目標に届かず、税引き前利益率は26.8%だった。

(ブルームバーグ): モルガン・スタンレーの4-6月(第2四半期)は、トレーディング収入が前年同期比で予想以上の増加となったものの、ウェルスマネジメント事業の収入は振るわなかった。

16日の決算発表によると、第2四半期の債券トレーディング収入は16%増、株式トレーディング収入は18%増となった。投資銀行業務手数料は前年同期比で51%増えた。ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースと共に、同四半期は業界全体でマーケッツ事業が堅調だったことを浮き彫りにした。

ウェルスマネジメント部門の収入は67億9000万ドル(約1兆1000億円)とアナリスト予想を下回った。モルガン・スタンレーにとって重要な同事業の新規資産純増額は364億ドルとなり、年間目標達成に必要なペースに届かなかった。

純利益は30億8000万ドル、収入は150億ドルだった。

テッド・ピック最高経営責任者(CEO)は発表文で「資本市場環境が改善する中、当社は今四半期も好調な業績を達成した」と説明した。

第2四半期の助言手数料収入は5億9200万ドル、アナリスト予想は5億2300万ドルだった。株式引受手数料は3億5200万ドル。株式公開と売り出しの再開によるさらなる回復をバンカーらは期待している。債券引受手数料は6億7500万ドルだった。

もう一つの注目指標であるウェルスマネジメント事業の税引き前利益率は26.8%だった。

原題:Morgan Stanley Traders, Bankers Beat Estimates as Wealth Lags(抜粋)

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