【国民年金】50歳から10年間「毎月400円」の付加保険料を払い続けたら年金受給額はいくら増える?

AI要約

付加年金制度は、毎月400円の保険料を納付することで将来の年金額を増やせる制度である。

付加保険料を納めることで、年金受給額に永久的に上乗せされるため、老後の経済的支援として有効だ。

付加年金保険料は納付後約2年で回収が可能であり、節税効果も期待できる。

【国民年金】50歳から10年間「毎月400円」の付加保険料を払い続けたら年金受給額はいくら増える?

毎月400円、付加保険料を納付するだけで、将来受け取れる年金額が増額する「付加年金制度」をご存知でしょうか。

付加年金は、他の年金増額制度と比較して「納付した分の金額の元を取りやすい」ことが大きな特徴です。

本記事では、付加年金の概要や加入条件について詳しく解説していきます。

付加年金の納付期間ごとに「どのくらい年金額が増えるのか」の、シミュレーション結果も紹介しているので、あわせて参考にしてください。

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付加年金とは、毎月の国民年金保険料に400円を上乗せして払うことで、将来受け取る国民年金の受給額を増やせる制度です。

付加年金の納付によって、年金に上乗せされる金額は下記の計算式から算出できます。

【年金に上乗せされる金額】200円×付加保険料を納めた月数

たとえば、5年間付加保険料を納めた場合、200円×60ヶ月(5年)で、毎年「1万2000円」が年金に上乗せされます。

5年間で納める付加年金保険料は総額「2万4000円」であるため、実質2年間で、納めた付加保険料よりプラスになるのです。

付加年金を利用すれば、年金受給額に「永久的」に付加年金分が上乗せされるため、老後の家計の大きな支えとなるでしょう。

●付加保険料の納付メリットは「年金増額」だけではない? 

付加年金の大きなメリットは、年金受給開始後約2年で納付総額を回収できる点にあります。

つまり、長生きすればするほど、付加年金のメリットを享受できることになります。

さらに付加年金保険料は、他の社会保険料と同様に、税金額の計算時に全額が社会保険料控除の対象となるため、節税効果も期待できます。

このように付加年金は「現役時代の税制優遇」と「老後の年金増額」という二重のメリットがあるため、「老後の生活に不安がある」と感じている方は、加入を検討する価値は大いにあるでしょう。

留意点として、付加年金保険は誰でも加入できるというわけではありません。

次章にて、付加年金の加入対象について確認していきましょう。