ローソン、上場企業として有終の美 第1四半期に全店平均日販が過去最高を記録

AI要約

ローソンは上場企業として最後の決算で有終の美を飾り、第1四半期の業績が好調で過去最高の売上を記録した。

売上高や営業収益が増加し、主力商品のカウンターファストフードやデザートが好調だった。

しかし、広告宣伝費や導入費用の増加により事業利益は前年を下回り、7月24日での上場廃止が決定している。

ローソン、上場企業として有終の美 第1四半期に全店平均日販が過去最高を記録

 ローソンは上場企業として最後の決算で有終の美を飾った。7月12日、全店平均日販が第1四半期(2月期)において過去最高の55万9000円に達したことを明らかにした。

 第1四半期、人流回復に加えて、創業50周年の2025年に向けて店舗の魅力を引き上げる「ハピろー!(ハッピー・ローソン・プロジェクト!)」施策が奏功して、客数は1.9%増、客単価は0.9%増となった。

 商品では、カウンターファストフードの新商品「からあげクン 香ばし焦がしチーズ味」や店内コーヒー「MACHI café」のアイスドリンクメニュー、デザートが好調となった。

 デザート全体の売上げは1 割以上増加。これには新機軸のスイーツ「ふわ濃チーズケーキ」や「ご褒美スティックケーキ」などの販売好調が貢献した。

 第1四半期業績は、売上高にあたる営業収益が5.8%増の2794億円、事業利益が0.4%減の261億円となった。

 営業収益は過去最高を記録。チェーン全店売上(6995億円)と親会社の所有者に帰属する四半期利益(169億円)も過去最高を記録した。

 事業利益は、「ハピろー!」を中心とした広告宣伝費の増加や次世代発注システム「AI.CO」などの導入に伴う費用の増加で前年を下回った。

 なお、ローソンの普通株式は7月24日をもって上場廃止となる。