シティ、第2四半期利益が予想上回る 投資銀業務など好調

AI要約

米金融大手シティグループが第2四半期決算を発表し、アナリスト予想を上回る利益を達成。投資銀行業務の好調が要因。

収入は前年比4%増の201億ドルで、バンキング部門やマーケット部門が増収した。

組織再編により従業員削減などの対策を進めるシティは、通年の費用見通しを上限に抑える方針。

シティ、第2四半期利益が予想上回る 投資銀業務など好調

Tatiana Bautzer Manya Saini

[12日 ロイター] - 米金融大手シティグループが12日発表した第2・四半期(6月30日まで)決算は、投資銀行業務などが好調だったことで利益が市場予想を上回った。

1株当たり利益は1.52ドルと、LSEGがまとめたアナリスト予想の1.39ドルを上回った。

収入は前年同期比4%増の201億ドル。5月に実施したビザ株の転換と一部売却による4億ドルの利益が一部押し上げ要因になった。

バンキング部門の収入は38%増の16億ドル。投資銀行業務の手数料上昇が60%増加したことで押し上げられた。

サービス部門の収入は3%増の47億ドル。この部門にはシティが最重要事業と位置付ける財務・貿易ソリューション事業が含まれる。同事業は180カ国で業務を展開する多国籍企業向けに1日当たり5兆ドルの決済を処理。収入は横ばいの34億ドルだった。

マーケット部門(トレーディング)の収入は6%増の51億ドル。株式取引収入が37%増加したことで押し上げられた。

ウェルスマネジメント部門の収入は2%増の18億ドル。

米国のパーソナルバンキング部門の収入は6%増の49億ドル。

営業費用は2%減の134億ドル。組織再編で構造を簡素化したことが経費節約につながった。

通年の費用については、見通し(535億─538億ドル)の上限になるとの予想を示した。

シティは現在、ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)の下で抜本的な組織再編を実施。再編の一環として向こう2年間で従業員2万人の削減を目指している。