ウェルズ・ファーゴ、費用が予想以上に増加-コスト削減のペース鈍化

AI要約

米銀ウェルズ・ファーゴが第2四半期決算を発表。費用が予想以上に増加し、コスト削減の進捗が鈍化していることが示された。

第2四半期の費用は予想を上回り、通期の非金利費用についても引き上げが行われた。投資銀行事業の収入は増加したが、純利益は減少した。

ウェルズ・ファーゴは引き続き顧客への不正行為に対する是正措置を講じており、今後の業績に影響を与える可能性がある。

(ブルームバーグ): 米銀ウェルズ・ファーゴの4-6月(第2四半期)決算は、費用が予想以上に膨らんだ。同行は通期について、当初予想ほど速いペースでコストを削減できないとの見通しを示した。

12日の発表資料によれば、第2四半期の費用は2%増の133億ドル(約2兆1000億円)。アナリスト予想は0.2%増だった。同行では顧客への不正行為に関する是正措置が継続しており、費用には営業損失4億9300万ドルが含まれる。

通期の非金利費用については2.8%減の540億ドルと予想。従来予想の526億ドルから引き上げた。補償費用が予想を上回ったほか、営業損失の急増、是正措置などが影響した。

通期の純金利収入(NII)については、2023年の524億ドルからの7-9%減を予想。レンジとしては従来予想を据え置いた格好だが、同行は9%減になるとの見通しを示した。

第2四半期の投資銀行事業の収入は38%増の4億3000万ドルだった。

純利益は49億ドル(1株当たり1.33ドル)に減少。1株利益はアナリスト予想の平均(1.29ドル)を上回った。貸倒引当金は12億4000万ドル。1-3月(第1四半期)から増加したが、アナリスト予想(12億8000万ドル)は下回った。

原題:Wells Fargo’s Cost-Cutting Progress Stalls as Expenses Climb (1)(抜粋)

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