HSBC、投資銀行部門の改革進める-シティなどライバルを意識

AI要約

HSBCが投資銀行部門を改革し、業界での競争力を向上させている

新たな統合により効率性が高まり、顧客サービスの重視が明確化

過去数年の動向と業界全体のトレンドに合わせた対応が進行中

(ブルームバーグ): 英銀HSBCホールディングスは、シティグループなどのライバルを意識し、投資銀行部門の一角で改革を進めている。

事情に詳しい関係者によれば、HSBCのグローバル・バンキング事業幹部は、幾つかの業界担当グループを統合しようとしている。これにより、バンカーはより効率的に仕事ができるようになると関係者は語った。

同行の広報担当者は「顧客へのサービスが最優先であるため、適材適所を徹底している」とし、「これらのグループは顧客重視と協調を明確に示している」とのコメントを出した。

これは、HSBCが投資銀行部門を再編する最新のシグナルだ。同行のようなグローバルな大手行の収益に打撃を与えると予想される金利低下に備えている。

HSBCの動きは、ここ数年でセクター担当グループをまとめたシティの対応を追う形になる。例えば、シティはテクノロジーと通信企業に特化した大型グループを創設。ヘルスケアや消費者、小売企業をカバーする別のグループを有しているほか、2021年にはエネルギーと電力、化学製品担当を新しい天然資源チームに統合した。

HSBCが採用抑制、バンカーの出張も制限-コスト削減に取り組む

ブルームバーグ・ニュースが今月先に報じたところによると、HSBCはすでに、ここ数カ月の間に同行を辞めた行員の補充を行っていない。

また、経営幹部は投資銀行のバンカーに対し、出張・交際費を抑えるよう求め、出張を最大限に活用するため少なくとも1日3件の顧客ミーティングを設定するよう奨励している。

原題:HSBC Will Reshape Investment Banking to Look More Like Rivals (抜粋)

--取材協力:Jan-Henrik Foerster、Dinesh Nair.

(c)2024 Bloomberg L.P.