シティ、通期コストは予想レンジの上限になる公算大-規制問題も影響

AI要約

シティグループは2024年通期のコストについて、従来の予想範囲の上限になる可能性が高いことを明らかにした。

ジェーン・フレーザーCEOの下での組織再編やコスト削減の取り組みは一筋縄にはいかない可能性があることを示唆。

シティグループは各部門で収入が増加し、純利益も増加したが、過去数カ月に規制面で制裁金に直面している。

(ブルームバーグ): 米銀シティグループは2024年通期のコストについて、従来示した予想レンジの上限になる可能性が高いと明らかにした。同行は過去数カ月に規制面で一連の制裁金に直面した。

4-6月(第2四半期)の費用は2%減の133億5000万ドル(約2兆1200億円)。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は134億ドルだった。

12日の発表によると、通期の費用は従来示した予想レンジ、535億-538億ドルの上限になる可能性が高い。2023年のコストは564億ドルだった。

ジェーン・フレーザー最高経営責任者(CEO)の下で大規模な組織再編を進める中、コスト削減を目指す取り組みは多くの投資家が期待していたほど一筋縄にはいかない可能性があることを今回のガイダンスは示唆している。この取り組みは規制の問題や業務上の不手際などで妨げられることもあった。

シティグループは今月、2020年の法執行措置に違反したことへの制裁金として米銀行規制・監督当局に対し、約1億3600万ドルの支払いに応じた。

前月には、経営破綻後の事業整理の道筋を示す「生前遺言」について、シティを含む米銀大手4行が米金融当局から計画書の改善を命じられていた。

4-6月はシティの主要5部門全てにおいて収入が前年同期比で増加した。これに支えられ、純利益は32億ドル(1株当たり1.52ドル)に増えた。

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原題:Citigroup Warns Costs Likely to Be at High End of Forecast (1)(抜粋)

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