JFEエンジなど4社、佐賀県で系統用蓄電池事業。九州製鋼・佐賀工場に蓄電池

AI要約

JFEエンジニアリングは、佐賀県で系統用蓄電池事業を実施するために新会社を設立した。

送電線と蓄電池を直接つなぎ、2025年度中に大型の蓄電池を運転開始する計画である。

再生可能エネルギーの普及に伴い、電力需給の調整機能を持つ系統用蓄電池のニーズが高まっている。

 JFEエンジニアリング(社長・福田一美氏)は11日、送電線と蓄電池を直接つないで充電・放電する「系統用蓄電池」事業を佐賀県で実施すると発表した。大阪ガスと九州製鋼(本社・福岡県久山町、社長・清本邦夫氏)など4社共同の新会社をこのほど設立した。大型の蓄電池を九州製鋼・佐賀工場(佐賀県武雄市)構内に設置し、2025年度中の運転開始を目指す。

 電力需給の調整機能を持つ系統用蓄電池は、再生可能エネルギー発電が普及する中、ニーズが強まっている。JFEエンジが同蓄電池事業に出資・参画するのは2件目だ。

 新会社は「武雄蓄電所合同会社」。昨年12月に設立した。今後、約600平方メートルの敷地に蓄電池を設置する。蓄電池の出力は2千キロワット、容量は8千キロワット時。JFEエンジが蓄電池の選定や工事計画の検証などオーナーズエンジニアリング業務を担う。九州製鋼は親会社の清本鉄工など地権者との調整を進め、大阪ガスは蓄電池の運用や市場での電力取引を担当する。