午後3時のドルは161円半ばで横ばい、米CPI待ち

AI要約
午後のドル/円相場は安定し、米消費者物価指数の発表を待つ状況。ユーロ/円は最高値を更新し、円安基調は変わらず。円安予想が強まる中、CPI結果次第で値動きが大きくなる可能性がある。クロス円は高値圏を維持し、ポンドは予想を上回るGDP結果で買われる。ドル/円、ユーロ/ドル、ユーロ/円の現在の相場と前回、NY市場の比較。
午後3時のドルは161円半ばで横ばい、米CPI待ち

Shinji Kitamura

[東京 11日 ロイター] -

午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤と変わらずの161円半ばで取引されている。注目の米消費者物価指数(CPI)の発表を今夜に控えて値動きは緩慢だったものの、ユーロ/円が最高値を更新するなど円安地合いに変化はなかった。

ドルは161円半ばで売買が交錯し、東京市場の値幅は上下30銭程度と小幅にとどまった。市場では、米CPIの発表後に38年ぶり高値の161.96円を試す展開となるかが注目されている。

一方、多くの参加者が円安予想に傾いているだけに「(CPIの結果が)予想を下回ってドルが売られる展開になると、値動きがより大きくなる可能性がある」(FX会社関係者)との指摘も聞かれた。

米CPIの発表日は、ドル/円の値動きが大きくなる傾向が顕著だ。前回5月分が発表された6月12日の日中値幅は1.6円で、4月分は1.9円、3月分も1.6円に達した。

クロス円は引き続き、歴史的な高値圏を推移した。ユーロが175円前半へ小幅上昇して史上最高値を更新したほか、豪ドルが109円前半と33年ぶり、英ポンドも208円前半と16年ぶり高値を付けた。

ポンドは、日本時間午後3時に発表された5月の国内総生産(GDP)が予想を上回ったことも買い手掛かりとなっている。

ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 161.68/161.71 1.0834/1.0836 175.17/175.21

午前9時現在 161.59/161.60 1.0831/1.0835 175.05/175.09

NY午後5時 161.67/161.70 1.0830/1.0831 175.09/175.13