“ロシア版F-35B”が開発される可能性!? ヤコヴレフ「次世代の垂直離発着機作る用意はある」

AI要約

ヤコヴレフが第5世代戦闘機に相当する垂直離着陸機の開発を再開する可能性があると報じられている。

ヤコブレフは歴史を持つVTOL機の研究を行い、過去に成功を収めているが、新たな機体の開発は中止されていた。

2024年現在、F-35B以外に第5世代の垂直離着陸機は存在しておらず、もし開発されれば史上2機目の機体となる。

“ロシア版F-35B”が開発される可能性!? ヤコヴレフ「次世代の垂直離発着機作る用意はある」

 ロシアの国営メディアである「RIAノーボスチ」は2024年7月27日、UAC(統一航空機製造会社)の傘下であるヤコヴレフが第5世代戦闘機に相当する垂直離着陸(VTOL)機の開発への取り組み再開する可能性があると報じました。

 この情報は、ヤコヴレフのCEOであるアンドレイ・ボギンスキー氏がRIAノーボスチが語った内容とのことで、「国防省の要請があれば、ロシアで第5世代垂直離着陸機の開発を再開する用意がある」と明かしたようです。

 ヤコブレフは旧ソ連時代の1950年代に垂直離着器機の研究を始め、Yak-36を1964年に初飛行させました。1970年代半ばには、世界初の音速に近い垂直離着式艦上攻撃機であるYak-38の開発に成功。同機を搭載した空母「ミンスク」は度々日本近海に現れ、圧力をかけると共に、戦力の質の高さをアピールしていました。

 しかし、後継機として音速を超える、世界で最初の実用的な超音速VTOL機を目指して開発されたYak-141は、ソ連崩壊後の予算不足により中止。ヤコヴレフも財政難となり、2004年にイルクートに買収され、最終的にUACの傘下となりました。

  開発する可能性があるのは、第5世代戦闘機に相当する垂直離着陸ということですが、2024年現在ではF-35の垂直/短距離離着陸機であるF-35Bしかありません。仮に同機が開発されれば、史上2機目の第5世代戦闘機垂直離着陸となります。