中国物価、0.2%上昇 強まるデフレ懸念 6月

AI要約

中国の6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比0.2%上昇し、5カ月連続でプラス成績を記録したが、前月比で伸び率が縮小した。景気が冷え込む中、デフレ懸念が高まっている。

CPIの前年比伸び率は1%に到達せず低水準が続いており、豚肉価格が急上昇する一方で野菜や果物の価格は下がった。コア指数は前月と変わらず0.6%上昇した。

また、6月の卸売価格指数(PPI)は前年同月比0.8%低下し、21カ月連続で前年割れとなった。景気回復の兆しが見られない状況が続いている。

 【北京時事】中国国家統計局が10日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比0.2%上昇した。

 5カ月連続でプラスとなったが、伸び率は前月から0.1ポイント縮小。景気が冷え込む中、デフレ懸念は強まっている。

 CPIの前年比伸び率は1年超にわたって1%に届かない水準が続いている。項目別では、物価動向を左右する豚肉価格が18.1%上昇したものの、野菜や果物がマイナス。価格変動の激しい食品とエネルギーを除いたコア指数は0.6%上昇と、前月から横ばいだった。

 同時に発表された6月の卸売物価指数(PPI)は0.8%低下。マイナス幅は前月よりも0.6ポイント縮小したものの、21カ月連続で前年割れとなった。