英経済の物価圧力なお強い、インフレ率は再び上昇へ=マン中銀委員

AI要約

イングランド銀行金融政策委員会のマン委員が、英国経済の物価圧力を強調し、8月の利下げに反対する可能性を示唆。

5月の消費者物価指数が2%上昇し、英中銀の目標達成となったが、マン委員は目標を上回る可能性があると指摘。

サービス価格の鈍化が続く限り、利下げを支持しない姿勢を示し、今後のインフレ動向に注視。

英経済の物価圧力なお強い、インフレ率は再び上昇へ=マン中銀委員

[マンチェスター(イングランド) 10日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員会のマン委員は10日、英経済における物価圧力の強さを強調し、8月の利下げに賛成しない可能性を示唆した。

英国立統計局(ONS)が6月に発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比2.0%上昇と4月の2.3%から伸びが鈍化し、約3年ぶりに英中銀が目標とする2%に戻った。

これについて、マン委員は一時的な目標達成に過ぎず、年内はインフレ率が目標を上回って推移する可能性が高いと指摘。賃金とサービス価格の伸びは依然として英中銀の目標と一致していないとし、サービス価格の持続的な鈍化が確認されるまでは利下げを支持する立場にないとした。

その上で、インフレが年後半に上昇するという見方は「私の意思決定に影響する」とした。