プーチン大統領がベトナム到着、約7年ぶりの訪問-友好関係重視

AI要約

ロシアのプーチン大統領がハノイを訪れ、ベトナムとの関係強化を図る一方、米国の批判を受けている。

プーチン大統領は北朝鮮とも包括的戦略パートナーシップ条約調印し、ウクライナ侵攻を支持する声明を受けている。

ベトナム政府は、プーチン氏の訪問が国の外交政策を示すものだと説明している。ハノイの米国大使館はプーチン氏の訪問を批判している。

(ブルームバーグ): ロシアのプーチン大統領が20日、ハノイに到着した。ロシアのウクライナ侵攻を巡る米国の批判をよそに、ベトナムはソ連時代から続くロシアとの数十年来の関係を重視している。

プーチン大統領は先に訪問した北朝鮮で金正恩朝鮮労働党総書記と会談し、攻撃を受けた場合に互いに支援する「包括的戦略パートナーシップ条約」に調印。金総書記は、ウクライナ侵攻でロシアを「無条件に支持」すると表明した。

ベトナム政府はウェブサイトに掲載した声明で、プーチン氏の「今回の訪問は、ベトナムが独立、自立、多様化、多国間主義の精神で外交政策を積極的に行っていることを示す」ものだと説明した。

プーチン氏のベトナム訪問は、2017年に同国で開かれたアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席して以来。

ハノイの米国大使館は17日の声明で、「いかなる国もプーチン氏が侵略戦争を進める基盤を与えるべきでなく、残虐行為の常態化を容認すべきでもない」と批判した。

ベトナム外務省によると、プーチン氏はホーチミン廟での献花式に出席するほか、ベトナム共産党のチョン書記長やチン首相、ラム国家主席らと会談する予定。

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原題:Vietnam Welcomes Putin in Boost to Ties, Ignoring US Criticism(抜粋)

--取材協力:Nguyen Xuan Quynh、Philip Heijmans、Linh Vu Nguyen.

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