日本、ウクライナ負傷兵らの病院に手術台供与 すでに100件超使用

AI要約

ウクライナへの支援として日本政府が手術台2台を供与

負傷者を治療するために使用され、既に102件の手術に活用

ウクライナの医療体制改善に向け、今後も支援を続ける意向を表明

日本、ウクライナ負傷兵らの病院に手術台供与 すでに100件超使用

 ロシアの全面侵攻を受けるウクライナに対し、日本政府は手術台2台を供与し、29日にキーウ市内で引き渡し式があった。松田邦紀・駐ウクライナ大使は「ウクライナを守る人びとが、相応のケアを受けられる一助になることを期待している」と語った。

 供与を受けたのは、負傷した国家親衛隊の兵士や警察官らが治療を受ける「内務省病院主要医療センター」。供与された外傷用と泌尿器用の手術台は20万ドル(2900万円)相当で、今月7日からすでに102件の手術に使われたという。

 29日はウクライナの「防衛者追悼日」。松田氏は独立や領土保全のために亡くなった兵士らに追悼の意を示し、「可能な限り多くの英雄たちが生き続けられるよう尽力したい」と強調した。

 また、戦時下のウクライナの医療体制を改善することについて「人びとを癒やし、安心させ、国を復興させることでもある」と意義を語り、今後も支援を続けていく姿勢を伝えた。

 ヤシチュク内務次官は「この供与は日本のヒューマニティーを示すさらなる証しだ」と謝意を述べ、「今後も公正な平和を達成するため、日本との協力関係を強化していきたい」と語った。(キーウ=藤原学思)