ウクライナ軍、ロシア領100町村制圧 約600人を捕虜に

AI要約

ウクライナ軍がロシア西部クルスク州に越境攻撃し、100町村を制圧、ロシア兵594人を捕虜にしたことが明らかになった。

ウクライナ側は初めて戦争捕虜の数を公表し、ロシア軍のクルスクへの越境攻撃を撃退するために3万人の兵力を再配置したと主張している。

また、ウクライナ大統領は越境攻撃の目的を説明し、同盟諸国にロシアによる空爆を阻止するために訴えている。

ウクライナ軍、ロシア領100町村制圧 約600人を捕虜に

【AFP=時事】ウクライナ軍のオレクサンドル・シルスキー(Oleksandr Syrsky)総司令官は、ロシア西部クルスク(Kursk)州への越境攻撃により、これまでに100町村、計1294平方キロを制圧したと発表した。

 また、ロシア兵594人を戦争捕虜にしたことも明らかにした。ウクライナ側が戦争捕虜の正確な数を公表するのは初めて。

 シルスキー氏は、ロシア軍がクルスクに対する越境攻撃を撃退するために、3万人の兵力を再配置したとも主張している。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー(Volodymyr Zelensky)大統領は26日夜、今月6日に開始した越境攻撃について、ロシア領の奥深くまで攻撃できないことを「補う」ためのものでもあると説明。同盟諸国に対し、ロシアによる空爆を阻止するために、供与された兵器を使ったロシア領内への攻撃を認めるよう訴えている。

 一方、クルスク州の隣に位置し、同じくウクライナと国境を接するロシア西部ベルゴロド(Belgorod)州のビャチェスラフ・グラトコフ(Vyacheslav Gladkov)知事は27日、ソーシャルメディアへの投稿で、ウクライナ軍が同州にも越境攻撃を試みているとの報告があったと発表。「敵がベルゴロド州の国境突破を試みているとの情報がある」と述べた。

「ロシア国防省によれば、国境周辺の状況は依然として厳しいが、制御はできている」と付け加えた。【翻訳編集】 AFPBB News