加鉄道2社がロックアウトを通告、今週全国で貨物輸送停止の恐れ

AI要約

カナダの2大鉄道会社が労働組合との交渉決裂を受け、約1万人の鉄道技術者や車掌が加入するチームスターズ労働組合に対し、ロックアウトを通告した。これにより、カナダの貨物輸送が停止し、経済的損失が懸念される。

両社は初めて同時にロックアウトを実施することとなり、穀物や豆類などの主要輸出品の出荷が滞る可能性が指摘されている。また、北米全体の鉄道貿易にも混乱が生じる可能性がある。

カナダ政府は介入要請を退け、企業側と労組側が交渉を通じて意見の相違を解消するよう期待している。

加鉄道2社がロックアウトを通告、今週全国で貨物輸送停止の恐れ

Promit Mukherjee

[オタワ 18日 ロイター] - カナダの2大鉄道会社は18日、鉄道技術者や車掌など約1万人が加入するチームスターズ労働組合に対し、ロックアウトを通告した。カナダの貨物輸送が今週停止し、多大な経済的損失が発生する可能性がある。 カナディアン・ナショナル鉄道(CN)とカナディアン・パシフィック・カンザスシティ(CPKC)は、チームスターズとの交渉が土壇場で物別れに終わったことから、22日未明からロックアウトを実施する計画。 両社は通常隔年で交互に労働協約の交渉を行うため、同時にロックアウトが実施されるのは初めてとなる。 カナダの輸出の大部分を占める穀物、豆類、炭酸カリウム、石炭、木材の出荷をまひさせる可能性があり、石油製品や化学製品、自動車の出荷にも影響が及ぶ見込み。 運行停止は何十億ドルもの経済的損失に加え、北米大陸全体の鉄道貿易を混乱させる恐れがある。 カナダ政府はこれまでのところ産業界からの介入要請を退けており、企業側と労組側が交渉を通じて意見の相違を解消することを望むとの立場を示している。