露当局が反政府活動家ナワリヌイ氏の死亡「捜査せず」と結論 妻ユリアさんが批判

AI要約

ナワリヌイ氏の妻が収監先での死因が病死であるとする捜査当局の結論文書を受け取った。

当局はナワリヌイ氏が複数の疾患を患い、不整脈が直接の死因であったと述べている。

ユリアさんは政府が暗殺を隠そうとしていると主張している。

2月に収監先のロシア北極圏の刑務所で急死した露反体制派指導者、ナワリヌイ氏の妻、ユリアさんは15日、ナワリヌイ氏の死因は「病死」であるため、刑事捜査はしないと結論付ける文書を露捜査当局から受け取ったと明らかにした。ユリアさんは「殺害を隠そうとする政権側の試みだ」と批判した。

文書はナワリヌイ氏の死亡に関する刑事捜査の開始を求めたことについての回答書。ユリアさんによると、ナワリヌイ氏の死因に関する当局側の見解が記載された初の公式文書だという。

文書には、ナワリヌイ氏には胆嚢(たんのう)炎や膵(すい)炎など複数の疾患があり、そこに不整脈が起きたことが直接の死因になったと記載されていた。

露当局はこれまでもナワリヌイ氏の死亡に事件性はないと主張。ユリアさんはナワリヌイ氏が暗殺されたと訴えてきた。(小野田雄一)