タリバン復権から3年 アフガニスタン 女性の権利の抑圧続き正式承認は遠く

AI要約

アフガニスタンでタリバンが復権してから3年が経過し、女性の権利抑圧が続く中、暫定政権は正統な政府として認められず状況の改善は見込めない。

タリバンによる暫定政権下で女性の権利が抑圧され、欧米諸国を中心に非難が相次いでいる。

国連主催の会議でタリバンは人権や女性の権利には取り組まない姿勢を示し、状況の改善が見込めない。

タリバン復権から3年 アフガニスタン 女性の権利の抑圧続き正式承認は遠く

アフガニスタンでイスラム主義組織タリバンが復権してから15日で3年です。女性の権利の抑圧が続く中、暫定政権を正統な政府と認める国はなく、状況の改善も見通せないままです。

アフガニスタンでは14日、タリバン復権から3年を迎えるのを前に軍事パレードが行われました。

タリバンによる暫定政権下では、女性は小学校までしか通えず、国連やNGO=非政府組織での出勤も制限されるなど、教育や就労などといった権利が抑圧されています。

欧米諸国を中心とした国々はこれを非難して、状況の改善を求めていて、これまでに暫定政権を正統な政府と承認した国はありません。

こうした中、今年6月、アフガニスタン情勢を話し合う国連主催の3回目の会議がカタールで開かれ、タリバンからも代表団が初めて出席しました。

会議では経済や麻薬対策が議題の中心となりましたが、人権や女性の権利をめぐる問題について、タリバンは「自国で考えるべき問題だ」として取り合わなかったということで、状況の改善は見通せないままです。