ウクライナによるロシア不安定化「成功せず」=プーチン氏

AI要約

プーチン大統領はウクライナのロシアへの攻撃を非難し、対応する決意を示した。

ウクライナが和平交渉で有利に立とうとするが、ロシアは交渉に懐疑的であり、ウクライナの行動を批判している。

ウクライナがロシア国内の政治情勢に不安を与えようとし、状況悪化に備えろと当局者に指示が出されている。

ウクライナによるロシア不安定化「成功せず」=プーチン氏

[モスクワ 12日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は12日、ウクライナはロシア南部への攻撃でロシアを不安定化させようとしているが、成功しないと述べた。同時に当局者に対し、状況悪化の可能性に備えるよう指示した。

プーチン大統領は治安当局者や州知事とのテレビ会議で「ウクライナ軍の損失は劇的に増加している」とした上で、ロシアは必ずこの攻撃に対応し、「全ての目的」を達成すると述べた。

その上で、ウクライナは和平交渉での立場を有利にしようとしているようだが、クルスク州で民間人を標的にしているような敵との交渉はあり得ないと言及。ウクライナは他の戦線でロシア軍の進撃を遅らせようとしているが、ロシア軍は依然として進撃していると語った。

同時に「ウクライナはロシア国内の政治情勢に揺さぶりをかけようと、国境地帯の情勢の不安定化を画策し続ける」とし、状況悪化の可能性に備えるよう当局者に指示した。

クルスク州知事は同会議で、ウクライナ軍は国境から12キロの地帯まで侵入し、州内で28の集落を制圧したと報告した。

ロイターは戦況を独自に確認できていない。

ウクライナは今月6日にロシアのクルスク州への越境攻撃を開始。プーチン大統領のこの日の発言は、攻撃開始以降で最も詳細なものとなった。