エコシステムを危機に…米国の洞窟に捨てられた「チートス」の袋によって引き起されたこと

AI要約

米国ニューメキシコ州の国立公園で落ちていた菓子袋が洞窟のエコシステムを脅かす事件が発生。

チートスの袋が洞窟内で見つかり、微生物やかびが繁殖する恐れあり。

洞窟内部の清掃に20分かかるなど、菓子一袋がどれだけ影響を及ぼすかが明らかに。

エコシステムを危機に…米国の洞窟に捨てられた「チートス」の袋によって引き起されたこと

一袋の菓子袋が国立公園の洞窟エコシステムを一変させてしまう場合がある。

CNNは9日、米国ニューメキシコ州カールズバッド洞窟群国立公園に落ちていた菓子「チートス」の袋が洞窟のエコシステムを危機にさらしたと報じた。

観光客は国立公園の洞窟内には水しか持って入れない。しかし国立公園フェイスブックによると、洞窟内でチートスの袋がひとつ見つかった。

国立公園側は「人間の観点からは菓子一袋が些細なことに見えるかもしれないが、洞窟では天地開闢のようなこと」としながら「トウモロコシ菓子は洞窟の湿度によって柔らかくなり、微生物とかびが棲息する完ぺきな場所となる」と説明した。続いて「菓子の周囲で洞窟コオロギ、ダニ、クモ、ハエなどが小さなエコシステムを作る。かびはますます広がって循環が続く」と懸念した。

菓子一袋が捨てられただけだが、国立公園側は洞窟内部でかびと異質物を除去するのに20分かかったと明らかにした。

カールズバッド洞窟群国立公園には約300個の洞窟が確認されており、116個の洞窟が公園内にある。このうち最大といわれる「ビッグ・ルーム」で菓子が見つかった。ビッグ・ルームは全長が1200メートルに達し、全幅が191メートル、天井の高さが110メートルにもなる巨大な洞窟だ。