ウクライナ、ロシア28集落制圧 越境攻撃1週間、12人死亡

AI要約

ウクライナ軍がロシアのクルスク州に越境攻撃を行い、28集落を制圧。死者12人、負傷者121人と報告。

プーチン大統領はウクライナの越境攻撃を非難し、敵を国境外に追い出すよう国防省に指示。

ウクライナのゼレンスキー大統領は攻撃を正当化し、報いと主張。ロシアとの緊張が続く。

 【モスクワ、キーウ共同】ウクライナ軍の越境攻撃を受けるロシア西部クルスク州のスミルノフ知事代行は12日、ウクライナ軍が州内の28集落を制圧し、これまでの住民の死者は12人、負傷者は121人に上ると述べた。プーチン大統領や治安機関幹部が参加した政府会合で述べた。12日で越境攻撃開始から1週間。スミルノフ氏はウクライナ側が国境から12キロ進軍し、幅は40キロに至ると報告した。

 プーチン氏は、ウクライナの越境攻撃の目的は「将来の交渉におけるウクライナの立場を向上させることだ」と指摘、敵を国境外に追い出すよう国防省に求めた。ロシア側はウクライナ兵をロシア領内から一掃できずに掃討作戦が続いている。

 一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は11日の声明で、クルスク州への越境攻撃はロシアが受ける「報いだ」として正当性を主張した。クルスク州と国境を接するウクライナ北東部スムイ州には今夏だけで、ロシア軍による約2千回の攻撃があったと指摘した。