ゼレンスキー氏「戦争を侵略者の領土に」 ロシアへ越境攻撃に初言及

AI要約

ウクライナ軍によるロシアへの越境攻撃により、ロシアは76,000人以上を避難させる緊急対応を行った。ウクライナ大統領は越境攻撃を初めて認め、攻勢を続けていると述べた。

避難した住民の一部はモスクワなどの避難施設に滞在しており、食糧などが提供されている。地区長の証言によると、一部地域ではウクライナ軍の展開により住民がパニック状態に陥ったと報道されている。

国境近くの都市スジャではウクライナ軍による砲撃が行われ、住民からはプーチン大統領に向けた訴えがSNS上で投稿されている。

ゼレンスキー氏「戦争を侵略者の領土に」 ロシアへ越境攻撃に初言及

 ウクライナ軍によるロシアへの越境攻撃をめぐり、ロシアの緊急事態省は10日、同国南西部クルスク州の国境地帯から7万6千人以上を避難させたと発表した。ウクライナのゼレンスキー大統領は10日夜のテレビ演説で、「戦争を侵略者の領土に押し出すため」と述べ、初めて越境攻撃を認めた。ウクライナ側が戦闘の主導権を握り、攻勢を続けているとみられる。

 緊急事態省によると、避難した人のうち4400人はモスクワなど8地域にある避難施設に滞在。食料などが配られているという。独立系メディア「メドゥーザ」は、一部の地区でウクライナ部隊が展開したことで、住民がパニックに陥ったという地区長の言葉を伝えた。ウクライナ軍が予備の兵力を送り、国境近くの都市スジャを砲撃したとの情報もある。SNSに投稿された動画では、住民がプーチン大統領に向け、「我々の街は廃虚となった。実態を伝えるように責任者に指示して欲しい」と訴えた。