ゼレンスキー大統領「領土放棄、最善でないが…国民が望めば可能」

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領は、領土を放棄して戦争を終息させることが最善の選択ではないとしながらも、国民の意思が必要だと述べた。

ゼレンスキー大統領は、ロシアとの和平交渉でウクライナの領土の保全回復が必要であり、平和首脳会議にロシアが参加するべきだと強調した。

また、ロシアはウクライナが4つの合併地域から撤退し、NATO加盟動きを撤回すれば直ちに協議すると提案しており、ウクライナは中国を通じてロシアとの対話準備中である。

ゼレンスキー大統領「領土放棄、最善でないが…国民が望めば可能」

ウクライナのゼレンスキー大統領が領土を放棄して戦争を終息させることについて「最善の選択ではない」としながらも「そのためには国民が望まなければいけない」と述べた。

ゼレンスキー大統領は31日(現地時間)、仏メディアのインタビューで「(ロシアとの和平交渉で)ウクライナ領土の保全回復が必ず含まれなければいけない」とし、このように述べた。

ゼレンスキー大統領は「これを武力だけで達成しなければならないという意味ではない。ロシアが戦争を望む限り我々は最前線にいるが、ロシアが望めばこの問題を外交的に解決することもできる」と説明した。

「領土を譲歩する可能性を考慮しているのか」という質問には「最善の選択でない」と答えた。

ゼレンスキー大統領は「ウクライナ領土保全に関するすべての問題は、ウクライナ国民の意思なく、大統領や特定人、または世界の他の大統領が解決することができない問題」とし「これは憲法に背く」と話した。

その一方で「そのためにはウクライナ国民がこれを望まなければいけない」と強調した。

さらにゼレンスキー大統領は第2回平和首脳会議にロシアが参加するべきだという主張も繰り返した。

ゼレンスキー大統領は「多くの国と同じく11月に開催される第2回平和首脳会議にはロシアの代表が必ず参加しなければいけない。そうでなければ実行の可能性の結果を得られないと考える」とし「全世界が彼ら(ロシア)を(交渉)テーブルに座らせることを望むなら我々は反対できない」と話した。

しかしロシアはゼレンスキー大統領のいわゆる「平和公式」に基づいたこの会議には出席しないと主張してきた。

ロシアのプーチン大統領は6月15、16日にスイスで開かれた第1回平和首脳会議の前日、ロシアが占領している「現実」を反映してウクライナが4つの合併地域から完全に撤収し、北大西洋条約機構(NATO)加盟の動きを撤回すれば直ちに協議に入ると提案した。

また、最近中国を訪問したウクライナのクレバ外相を通じて、ロシアと直接協議することが可能という意思も表した。

クレバ外相は最近、中国で王毅外相と会談し、「ロシアとの対話と交渉を望んで準備中」という意を伝えたと、中国側が明らかにした。

ゼレンスキー大統領は11月の米大統領選挙の結果が戦線に及ぼす影響については予測が難しいと伝えた。

ゼレンスキー大統領は「ハリス副大統領はバイデン大統領とは違う人物であり、トランプ前大統領が当選してもどんな対話が行われるか現在のところ分からない」と話した。

続いて「11月5日の選挙結果がどう出るかは分からないが、私はウクライナに対する支持が米議会で多数だと考える」と述べた。