オロプーシェウイルスで世界初の死者 ブラジルの女性2人

AI要約

ブラジル保健省は、蚊やハエが媒介するオロプーシェウイルスに感染した女性2人が死亡したことを明らかにした。死亡例は世界初であり、感染者はデング熱に似た症状を示した。

オロプーシェ熱は南米で集団発生しており、ブラジルでは7236例が確認されている。発症までの期間は4~8日であり、症状はデング熱と似ているが、重症化すると合併症を引き起こすこともある。

オロプーシェウイルス感染による死亡は深刻な問題であり、注意が必要である。

オロプーシェウイルスで世界初の死者 ブラジルの女性2人

【AFP=時事】ブラジル保健省は25日、蚊やハエが媒介する「オロプーシェウイルス」に感染した女性2人が死亡したと明らかにした。同ウイルスに感染して発症するオロプーシェ熱の死亡例は世界で初めてだという。

 2人はいずれも北東部バイア(Bahia)州在住で、「30歳未満で併存疾患はなかったが、重症型のデング熱に似た兆候や症状があった」という。

 米疾病対策センター(CDC)のウェブサイトによると、オロプーシェ熱は現在、ボリビア、ブラジル、コロンビア、キューバ、ペルーの一部で集団発生が確認されている。

 ブラジル保健省によれば、同国では今年、アマゾナス(Amazonas)、ロンドニア(Rondonia)両州を中心に7236例が確認されている。

 米CDCによると、オロプーシェ熱は通常、蚊などにかまれてから4~8日で発症する。

 症状は発熱や筋肉痛、関節痛、頭痛、嘔吐(おうと)、悪寒、光過敏など、デング熱と似たもので、多くの場合、3~6日続く。

 重症化すると、髄膜炎など命を脅かす合併症を引き起こすこともある。【翻訳編集】 AFPBB News