ガザ水質悪化でポリオ流行「高いリスク」、域外拡散の恐れ=WHO

AI要約

世界保健機関は、ガザでの保健・衛生状況が悪化し、ポリオウイルスの拡散リスクが高まっていると警告した。ポリオウイルスが水の汚染と関連して拡散する可能性も指摘されている。

ガザでポリオウイルスが検出され、国際的な広がりも懸念されている。WHOとUNICEFの職員が糞便サンプルを取り、ワクチン接種の必要性について勧告する予定。

保健当局は大規模なワクチン接種が必要であり、必要な年齢層についての情報提供も必要だと述べた。

ガザ水質悪化でポリオ流行「高いリスク」、域外拡散の恐れ=WHO

[ジュネーブ 23日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は23日、戦争で荒廃状態にあるパレスチナ自治区ガザで保健・衛生状況が劣悪となり、ポリオウイルスが地区内外で拡散するリスクが高くなっているとの見解を示した。

ガザ・ヨルダン川西岸のWHO健康緊急事態チーム責任者は、ガザの下水サンプルから伝播型ワクチン由来ポリオウイルス2型が分離されたと説明。

「ガザで伝播型ワクチン由来ポリオウイルスが拡散するリスクが高くなっている。ウイルスが検出されたからというだけでなく、水の衛生状況が非常に劣悪なためだ。非常に高レベルで国際的に広がる可能性もある」と述べた。

また、25日にWHOと国連児童基金(ユニセフ)の職員がガザを訪れ、ウイルス検出に関するリスク評価の一環として糞便サンプルを採取する予定と説明。これを受けて保健当局が「大規模なワクチン接種の必要性のほか、使用ワクチンの種類や接種が必要な年齢層など」を勧告できると述べた。