トランプ氏復活「心配せず」 平和サミット11月再開催 ゼレンスキー大統領

AI要約

ウクライナのゼレンスキー大統領はトランプ前大統領が再選されても協力する考えを示し、米国の支援見直しによるロシアとの関係悪化への懸念が出ている。

ウクライナは和平サミットの開催を目指しており、ロシアの招請について議論が続いている。

和平サミットにおいて、戦争当事国の参加状況によって和平プロセスへの影響が不透明な状況にある。

 【キーウ時事】ウクライナのゼレンスキー大統領は15日、キーウ(キエフ)で記者会見し、11月の米大統領選でトランプ前大統領が勝利し政権に返り咲いても「われわれは協力できる。心配していない」と明言した。

 ウクライナのメディアなどが伝えた。

 米国はロシアが侵攻を続けるウクライナの最大支援国。トランプ氏は巨額のウクライナ支援に慎重な考えを示しており、大統領に復帰すれば「24時間以内に戦争を終わらせる」と豪語している。米国が支援を見直せば、ウクライナは停戦でロシアに譲歩を迫られるとの懸念がある。

 一方、ゼレンスキー氏はウクライナの和平案を話し合う2回目の「平和サミット」を11月に開催することを目指していると語った。スイスで6月に開かれた初回サミットではロシアは招待されなかった。ロシア政府は現時点で2回目も参加しない意向を示しており、戦争当事国の一方が参加せずに和平につながる協議ができるのか不透明だ。