ウクライナ、ロシアの首都モスクワ打撃…「4人死傷…開戦後初めて」

AI要約

ウクライナ軍が初めてロシアの首都モスクワを攻撃し、民間施設に被害が発生。

ロシアはウクライナからのドローン攻撃に対し、反撃を開始。モスクワではアパートが破損し、死傷者が出た。

ウクライナもロシアからの攻撃に対し報復。ドネツクでは多数の死傷者が出る事態となった。

ウクライナ軍が戦争勃発後初めてロシアの首都モスクワを打撃した。

ロイター通信などによると、ロシア国防省は10日未明(現地時間)、モスクワを含む自国内の9カ所でウクライナが発射したドローン114機を撃墜したと明らかにした。しかしこのうち20機がモスクワ上空で撃墜され、破片がアパートなど民間施設に落下して人命被害が発生した。

モスクワ州のボロビヨフ知事は「モスクワ郊外のラメンスコエの高層アパート2棟が破損し、複数の民間家屋で火災が発生した」とし「このため46歳の女性1人が死亡し、3人が負傷した。43人は避難所に移動した」と明らかにした。

ロシア連邦航空交通局はモスクワのジューコフスキー・ブヌコボ・ドモジェドボ空港が一時閉鎖され、48機の航空機が他の飛行場に向かったと明らかにした。モスクワにつながるカシルスコエ高速道路にも撃墜されたドローンが落下し、一時通行止めとなった。ロシア大統領府のペスコフ報道官は「民間人住居地への夜間の空襲は戦争と関係ない」とし「ウクライナ政権が本性を表している」と批判した。

こうした中、ウクライナ空軍はロシア軍が飛ばしたドローン46機のうち38機を撃墜したと伝えた。東部都市ドネツクではロシア軍の空襲でこの日一日に4人が死亡、20人が負傷したと明らかにした。