赤十字のスタッフ3人が死亡 ウクライナ東部、支援物資届けるさなか
ウクライナ東部ドネツク州のビロリュビウカ村でロシア軍による砲撃があり、ICRCのスタッフ3人が死亡し、2人が負傷した。
ICRCは支援物資を配布中に砲撃を受け、5人が死傷した。
ゼレンスキー大統領はSNSで事件を非難し、ロシアの行為を批判した。
ウクライナ東部ドネツク州のビロリュビウカ村で12日、ロシア軍による砲撃があった。検察などによると、赤十字国際委員会(ICRC)のスタッフ3人が死亡し、2人が負傷したという。
ウクライナ議会が任命する人権オンブズマン、ドミトロ・ルビネツィ氏や検察によると、ICRCは住民に暖房用の練炭を届けようと村を訪問。支援物資を降ろしていた際に砲撃を受けたという。
ICRCもウクライナ側の発表に続き、5人が死傷したと明らかにした。スポリアリッチ総裁は声明で「最も強い言葉で非難する。支援物資の配布場所を襲うのは、言語道断だ」と述べた。
ゼレンスキー大統領は12日、SNSにICRCのトラックが炎上する写真を載せて、「新たな戦争犯罪だ」と非難。「この戦争では、すべてがはっきりしている。ロシアは悪の種をまき、ウクライナは命を守っている」と投稿した。