タイ6月CPIが鈍化、中銀目標圏の下限1%割り込む

AI要約

タイの6月消費者物価指数が前年比0.62%上昇し、市場予想を下回った。

生鮮食品価格の下落が影響し、上半期のCPIは0.0%の上昇率となった。

政府の利下げ要請にも関わらず、タイ中央銀行は政策金利を10年ぶりの高水準に維持している。

[バンコク 5日 ロイター] - タイ商務省が5日発表した6月消費者物価指数(CPI)の前年比上昇率は0.62%と、5月の1.54%から鈍化した。ロイターがまとめた市場予想の1.12%に届かず、中央銀行の目標圏(1─3%)の下限も割り込んだ。

順調な天候を背景に生鮮食品の価格が下振れたことなどが要因。上半期のCPIの前年比上昇率は0.0%で、商務省は年間予想を0─1%に据え置いた。

中銀は前年比上昇率が第4・四半期中に目標圏へ戻ると想定しており、政府が成長てこ入れのために利下げを要請しているにもかかわらず、政策金利を10年ぶりの高水準に維持し続けている。

変動の大きい食品とエネルギーを除くコアCPIの前年比上昇率は6月が0.36%、上半期が0.41%だった。