共和党大会「トランプ氏に投票を」 ヘイリー氏、代議員に団結促す 米大統領選

AI要約

トランプ前大統領と共和党の大統領候補指名を争ったヘイリー元国連大使が、党全国大会で自身に投票を誓約する代議員にトランプ氏への投票を促す声明を出した。

党内穏健派のヘイリー氏が「党大会は団結の時」と訴え、トランプ氏への支持を表明したものの、自らは大会に出席せず制約を解くことで党の分断を避ける狙いを持つ。

ヘイリー氏は2028年大統領選を見据え、バイデン政権との差別化を図りつつ、党内の統一を図る動きを見せている。

 【ワシントン時事】トランプ前米大統領(78)と共和党の大統領候補指名を競ったヘイリー元国連大使(52)は9日、来週の党全国大会で自身に投票を誓約する「代議員」約90人に対し、トランプ氏への投票を促すと声明で明らかにした。

 ヘイリー氏は党内穏健派ら「反トランプ」票を集めたが、「党大会は団結の時だ」と訴えた。

 ヘイリー氏は指名レース撤退後にトランプ氏への支持を表明したが、党大会には招待されず、出席しないという。2028年大統領選を見据えるヘイリー氏としては、代議員の制約を解くことで党の分断を招いたという批判をかわす狙いがあるとみられる。バイデン大統領の撤退論と継戦論で揺れる民主党との差別化を図る意図もありそうだ。