NATO、きょう首脳会議 創設75年、対ロ抑止に回帰
米ワシントンで開催されるNATO首脳会議は、創設75周年の式典を皮切りに始まり、冷戦崩壊から現在までの同盟の歴史や役割を振り返る重要なイベントとなる。
ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、NATOは対ロ集団防衛に再び焦点を当てており、ウクライナへの支援の継続に関する意見の相違がある中で、結束を確認する過程にある。
バイデン米大統領は指導力を問われる場面でもあり、高齢不安が国際社会に波及する中で、NATOの統制力を示す機会となる。
【ワシントン共同】NATO首脳会議が日本時間10日、ワシントンで創設75年の式典を皮切りに始まる。ソ連に対抗するため生まれた同盟は冷戦崩壊を経て対テロの側面を強めたが、ロシアのウクライナ侵攻で対ロ集団防衛に回帰。長引く侵攻にウクライナ支援継続への異論も出る中、結束を確認する。
日本、韓国、オーストラリアといったインド太平洋地域のパートナー国も招待され、中国を念頭に連携を深める。
ウクライナメディアは9日、ゼレンスキー大統領が首脳会議出席のため、ワシントン入りしたと報じた。
主催するバイデン米大統領は高齢不安が国際社会にも広がっており、指導力を示すことができるかどうか問われる機会になる。