G7サミット、イタリア・プーリア州で開幕へ…ウクライナ・ガザ・AI規制を中心に議論

AI要約

先進7か国首脳会議(G7サミット)がイタリア南部で開催され、ウクライナ侵略や中東情勢、人工知能(AI)規制が議題となる。ロシアへの制裁や支援、ガザ情勢の停戦交渉、AI規制などが焦点となる。

ウクライナ大統領が出席し、各国首脳に支援を訴える。ロシアの凍結資産をウクライナ支援に充てる仕組み、米国の追加制裁や輸出規制が話し合われる。

中東情勢やAI規制のほか、インド太平洋地域や移民問題なども議題となり、インドやブラジルなど約10か国の首脳も招待国として参加。

 【バーリ(イタリア南部)=倉茂由美子、池田慶太】先進7か国首脳会議(G7サミット)は13日、イタリア南部プーリア州のリゾート地ボルゴ・エニャツィアで、3日間の日程で始まる。ロシアによるウクライナ侵略やパレスチナ自治区ガザなど中東情勢への対応、人工知能(AI)規制を中心に議論される。

 ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領も2年連続で出席し、各国首脳に直接支援を訴える。議論では、ロシアの凍結資産をウクライナ支援に充てる仕組みでの合意が焦点となる。米国のジョン・カービー大統領補佐官は11日、サミットで米国のロシアに対する追加制裁と新たな輸出規制を打ち出す方針を明らかにした。

 ガザ情勢では、イスラエル軍とイスラム主義組織ハマスの停戦交渉が難航する中、即時停戦や人道支援確保に向けた方策が話し合われる。AI規制も重要テーマとなり、昨年の広島サミットで日本が主導した「広島AIプロセス」の前進に向け、開発企業などの責務に関して協議する見通しだ。

 中国や北朝鮮を巡るインド太平洋地域や、議長国イタリアの関心が高い移民問題も議論される。サミットにはインドやブラジルなど約10か国の首脳も招待国として参加する。