【MotoGP】マルティン、絶好のスタートで久々スプリント勝利。「決勝はリヤタイヤの選択がとても難しい」
プラマックのホルヘ・マルティンは、MotoGPサンマリノGPのスプリントを4番グリッドからスタートし、見事なホールショットで勝利を収めた。
マルティンとタイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤが2位となり、マルティンはポイント差を26点に拡大した。
マルティンは決勝レースでもバニャイヤを抜かない限り2番手になる可能性が高く、リヤタイヤの選択は重要な課題となっている。
プラマックのホルヘ・マルティンは、MotoGPサンマリノGPのスプリントを4番グリッドからスタート。見事にホールショットを奪ってそのまま勝利を収めた。
スプリントを得意とするイメージがあるマルティンだが、夏休み前のドイツGP以来しばらく勝てていなかった。
サンマリノGPでは、マルティンとタイトルを争うフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)がポールポジションを獲得。マルティンはその真後ろ、4番手からスタートした。
マルティンは絶好のスタートを決めてバニャイヤのインに飛び込むと、トップでターン1をクリア。バニャイヤも食らいつき、レースは2台の一騎打ちとなったが、中盤以降はマルティンがギャップを拡大。そのままマルティンが優勝、バニャイヤが2位となった。
この結果、マルティンはバニャイヤとのポイント差を26点に拡大している。
「ようやくまた勝利を手にすることができたよ」
そうマルティンは語った。
「ペッコ(バニャイヤ)と戦うことになると予想していたけど、まさかあんなスタートを切れるとは思っていなかった。僕は13周を予選のように走るつもりだったんだ」
「僕たちはとても速かったし、素晴らしかった。でも明日の決勝は別の話だ。なんとかやってみるよ」
「とてもクールで、難しいレースだった。目標は勝つことで、いいスタートを切ることが頭にあった。でもスタートで3台をパスできるとは思っていなかった」
「トップに立ったとき、自分が何をすべきかがわかった。序盤はペッコが迫っていたが、少しずつ差を広げ、自分のペースをキープした。簡単ではなかったけど、とても速く走ることができたんだ」
「プラマックとドゥカティのホームであるイタリアで優勝できてとてもうれしい。プラクティスではフィーリングが良くなかったけど、自分には良いペースがあるとわかっていたんだ」
決勝レースに向けては、再びスタートでバニャイヤをパスしない限りは、首位バニャイヤ、自分が2番手でレースが展開されるとマルティンは見ている。
「レースでどうなるか見てみよう。今は自分が強いと思っているけど、僕が今日のようにポジションを上げられなかった場合、95%の可能性だけどレース序盤のロジカルなポジションは2番手だろう。それをなんとかしなくちゃいけない」
「ペッコの弱点がどこにあるのか見て、彼を攻めればチャンスはある。他のライダーの近い位置を走ることはできないから、簡単ではないよ」
レースでのパフォーマンスを歪める可能性のある選択肢のひとつが、リヤにソフトタイヤを選択した場合だ。マルティンは、現時点でタイヤ選択について明確な選択肢を持っていないようだ。
「リヤホイール(リヤタイヤのタイヤ選択やマネジメント)は明日の大きな課題だ」
「今の段階では難しいよ。とても複雑だ。金曜日からコンマ2秒しか変わっていないし、アベレージはもっと一定している。でも、ソフトで逃げられたら挽回するのは難しい。(タイヤ選択は)ウォームアップで決めるしかないね」