新シャシー導入のヤマハ、クアルタラロが予選Q2進出「もう少しグリップを上げたい」/MotoGP第13戦サンマリノGP

AI要約

モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロがサンマリノGP初日のプラクティスで9番手、アレックス・リンスは17番手を獲得。新しいシャシー導入によりクアルタラロが好調を見せる一方、リンスは改善の余地を感じる。

クアルタラロは練習中にマシンから空力パーツが折れるトラブルもあったが、1分31秒313で9番手を獲得し予選Q2進出に成功。リンスも1分31秒886の13番手タイムを記録し、改善に向けて努力している。

ヤマハは新シャシーの性能を評価して次の走行に期待を寄せており、クアルタラロとリンスの成績を通じてアップデートの成果を確認する。

新シャシー導入のヤマハ、クアルタラロが予選Q2進出「もう少しグリップを上げたい」/MotoGP第13戦サンマリノGP

 9月6日、2024年MotoGP第13戦サンマリノGPの初日セッションがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われ、午後のプラクティスでモンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは9番手、アレックス・リンスは17番手を獲得した。

 ヤマハはサンマリノGPに先立ち、新しいシャシーを導入。フリー走行1回目では、クアルタラロが序盤から1分32秒台と良いペースを見せ、リンスは新シャシーの評価に集中し周回を重ねていく。

 クアルタラロはフリー走行1回目で1分31秒976を記録し5番手。午後のプラクティスでダイレクト予選Q2への期待を見せた。リンスは1分32秒622で17番手でセッションを終える。

 午後のプラクティス、序盤にクアルタラロのマシンからテストしているリヤアームの空力パーツが折れ、その後にコース上へ落ちてしまうバプニングも見られたが、クアルタラロの好調さは変わらなかった。

 クアルタラロは1分31秒797で3番手タイムを刻み、午前に続き速さを見せる。

 リンスは1分32秒584を記録し、セッション序盤は15番手。1分31秒672をマークしトップに立つペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)からは1秒以内に位置し、ほんの少しの差で大きく順位が変わる様相だ。

 中盤にロングランを挟んだのち、クアルタラロは3回目のランで1分31秒492で4番手と再び上位に浮上。

 残り10分ほどに、リンスもタイムを更新し1分31秒886の13番手タイムを刻みと1分31秒台に載せていく。ふたり揃ってのダイレクト予選Q2進出も視野に最終アタックへ。

 他のライダーもタイムを更新していくセッション最終盤。クアルタラロは最後のランでコースに飛び出す場面もあったが、タイムを更新。1分31秒313で9番手を獲得し、ダイレクトで予選Q2進出を決めた。

 リンスは、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング)の転倒の影響でラップキャンセルもあり、タイムを更新できず。初日は17番手で終えた。

 新シャシーを持ち込んだヤマハは、初日からクアルタラロがアップデートに光明を見せた。最適化を進める2日目以降の走りに注目だ。

■ファビオ・クアルタラロ(FP1:5番手、プラクティス:9番手)

「今朝の時点で、厳しいレースになることはわかっていた。フリー走行1回目で5番手につけたけど、ここでテストしたのは僕たちとホンダだけだったことを考慮しなければならない」

「午後は厳しい戦いになると予想していたけど、最終的にはトップ10内に入ることができたよ。(ダイレクトで予選Q2進出が)目標だったからとても満足している。今日試した新しいシャシーは少し良くなっていると思う。明日はもう少しグリップを上げられるといいね」

■アレックス・リンス(FP1:17番手、プラクティス:17番手)

「新しいシャシーを試してみたが、とてもうまくいった。グリップレベルが上がっているので比較するのは難しいけど、今日はテストのときよりも1秒速く走ることができた。確実にマシンが少し良くなっていたね。まだ頭の中がテストモードになっていて、GPウイークエンドのようにプッシュしていなかったかもしれない」

「いずれにせよ、このシャシーは少し良くなったけど、まだ少し苦労している。テスト中に使ったセッティングとアラゴンで使ったセッティングを混ぜたんだけど、思ったようにはいかなかった。それほど悪くはなかったが、改善するにはまだ大きなマージンがあると感じているよ」

[オートスポーツweb 2024年09月07日]