地元戦のバニャイヤ、レコード更新タイムでポール獲得! VR46アカデミー勢上位独占|MotoGPサンマリノGP予選

AI要約

ミサノ・サーキットでMotoGP第13戦サンマリノGPの予選が行なわれ、バニャイヤがポールポジションを獲得。

サンマリノGPではホンダ勢が苦戦し、ルーキーのクアルタラロは10番手に入る好結果。

バニャイヤが新コースレコードを樹立し、モルビデリ、ベッツェッキがフロントロウを獲得。マルティンは4番手。

地元戦のバニャイヤ、レコード更新タイムでポール獲得! VR46アカデミー勢上位独占|MotoGPサンマリノGP予選

 ミサノ・サーキットでMotoGP第13戦サンマリノGPの予選が行なわれた。ポールポジションを獲得したのはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)だった。

 サンマリノGPでは初日にファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)がトップ10に食い込む速さを見せ、予選Q2へと直接進出するサプライズがあった。一方でホンダは今回も苦しんでいて、陣営全員がQ1スタートとなった。

 なおジョアン・ミル(レプソル・ホンダ)は胃腸炎によって初日を休んでいたが、最終的に2日目以降も含め、サンマリノGPを欠場することになった。

 予選Q1のファーストアタックで暫定トップタイムを記録したのはブラッド・ビンダー(KTM)。タイムは1分31秒148で、2番手には僅差でアレックス・マルケス(グレシーニ)が続いた。

 Q1後半にはコース上で互いに位置取りで牽制し合う場面はありつつも、大きな問題にはならなずにタイムアタックが行なわれていった。

 残り3分頃、今季3度目のワイルドカード参戦中のポル・エスパルガロ(KTM)がターン8で転倒。ワイルドカードながら好調な走りを見せていたが、転倒でQ2進出のチャンスを失ってしまった。

 Q1ラストのアタックではアレックス・マルケスが1分30秒903をマーク。ビンダーの記録していた暫定トップタイムを0.005秒とわずかに更新。ビンダーと共にQ2進出を決めた。

 ホンダ勢のQ2進出はならなかったが、ヨハン・ザルコ(LCRホンダ)は6番手タイムと奮戦。一方でチームメイトの中上貴晶は12番手タイムと厳しい結果となった。

 予選Q2のポールポジション争いではタイトル争いで23点のビハインドを背負っているバニャイヤが一貫して速さを見せた。

 バニャイヤはQ2最初のアタックで1分30秒581で暫定トップタイムを記録。ライバルのホルヘ・マルティン(プラマック)は0.064秒の僅差で2番手タイムをマークした。彼らふたりに次ぐタイムを記録したペドロ・アコスタ(GASGAS)は0.2秒差とトップ2名が少しライバルに差を付けている状態だった。

 Q2後半でいち早くアタックに向かったのもバニャイヤだった。ここでバニャイヤはコースレコード(1分30秒390)を更新する1分30秒304をマーク。ライバルを突き放した。

 残り3分、マルク・マルケス(グレシーニ)がターン15で転倒。アラゴンGPから2戦連続のポールポジションとはならなかった。なお最終的にマルク・マルケスは9番手に終わった。

 バニャイヤの記録した新レコードに対してライバルも挑んでいったが、結局匹敵するようなアタックをできたライダーはひとりもいなかった。

 そしてバニャイヤ自身もポール獲得を確信していたのか、その後アタックを重ねることなく時間を残して早めにピットへ帰還。最終的に2番手に0.285秒と大きな差をつけて地元戦ポールポジションを獲得した。

 2番手はフランコ・モルビデリ(プラマック)、3番手はマルコ・ベッツェッキ(VR46)とVR46アカデミー出身のライダーがフロントロウを占める結果となった。ポイントリーダーのマルティンは最終的に4番手だった。

 またQ2へ直接進出したヤマハのクアルタラロは10番手。これまでの苦戦から考えると上出来と言える位置につけた。