【中日】中島宏之が来季戦力構想外 球団への恩義、感謝の思い持ちながらも新たな勝負の場を模索

AI要約

中日中島宏之内野手(42)が、来季の戦力構想から外れることが分かった。

中日での今季は故障や不振に苦しんだ中島だが、現役続行の意向を示し、新たな勝負の場を求めている。

中島は野球への情熱は健在で、懸命に取り組み、若手に技術や経験を伝授している。

【中日】中島宏之が来季戦力構想外 球団への恩義、感謝の思い持ちながらも新たな勝負の場を模索

 中日中島宏之内野手(42)が、来季の戦力構想から外れていることが16日、分かった。

 24年目の今季は開幕1軍入りしたが、4月19日に「右第5中手骨骨膜損傷」で抹消。シーズン序盤での故障も響き、1軍では15試合の出場で無安打に終わった。関係者によれば、球団の期待に応えられず、悔しさ、申し訳なさが募ったが、野球への情熱は変わらず、現役続行の道を模索する意向。獲得してくれた中日への恩義、感謝の思いを持ちながら、新たな勝負の場を求める。

 野球への思い、取り組む姿勢は、1軍でも2軍でも変わらなかった。7月29日に抹消後、一塁での出場を志願。今季はDHか代打のみだったが、守備から体のキレを出し、打撃の状態を上向かせることを目指した。チームメートから求められれば、通算1928安打の技術や経験を伝授。42歳を迎えてもなお、向上心は衰えず、若手と汗を流しながら、バットを振り込んだ。今季終了までプレーを続け、シーズン後はオファーを待ちながら、トレーニングを継続する。

 ◆中島宏之(なかじま・ひろゆき)1982年(昭57)7月31日、兵庫県生まれ。伊丹北から00年ドラフト5位で西武入団。11年オフにポスティングシステムで大リーグ移籍を目指し、ヤンキースが入札も交渉決裂。12年は西武に残留し、同年オフにFAでアスレチックスと2年契約。2年間でメジャー出場はなく、15年に国内復帰し、オリックス入団。19年から巨人、今年は中日でプレー。通算1948試合、1928安打、209本塁打、995打点、打率2割9分2厘。09年最多安打、08、09年最高出塁率。ベストナイン4度、ゴールデングラブ賞3度。08年北京五輪、09年WBC日本代表。今季推定年俸2000万円。180センチ、90キロ。右投げ右打ち。