【ボクシング】日本Sライト級王者李健太が大差判定勝ちも「焦って…」初防衛成功
日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦で、同級王者李健太が初防衛に成功した。
李は3-0の大差判定勝利で山本ライアンジョシュアの挑戦を受け、ベルトを守り切った。
李は無敗の戦績を続けるも、自身の試合内容に納得しておらず、反省する姿勢を見せた。
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日本スーパーライト級タイトルマッチ10回戦で、同級王者李健太(28=帝拳)が初防衛に成功した。
同級9位山本ライアンジョシュア(30=ワタナベ)の挑戦を受け、3-0(100-90、99-91×2人)の大差判定勝利でベルトを守り切った。開始ゴングから左ストレート、ワンツー、左ボディーアッパーと多彩に打ち分けて主導権を握ると、中盤以降からの山本による接近戦にも冷静に対応。最後まで主導権を握り続けた。
これでプロ戦績8勝(2KO)1分けと無敗街道を続ける李だが、KOで仕留め切れなかったことに喜びも半分だった。「何だろう、焦って5、6回ぐらいから動揺していました。そう簡単にはいかないと知りましたね」と圧勝にも気を引き締めた。特に接近戦では左フックを浴びるシーンもあり、試合内容に納得していない様子。李は「イライラはしていないが、何かかみ合わなかったですね。挑戦者の気持ちでしたけれど、何かしらあったのかな」と反省することも忘れなかった。
李はアマ時代に高校6冠、日本記録の62連勝をマークするなど102勝10敗の戦績を残して19年2月にプロデビュー。今年4月、藤田炎村(三迫)を下して新王者になった。所属ジム興行では、21年3月以来、2度目のメインイベンターとなっていた。【藤中栄二】