王者・李健太、大差判定勝ちでの初防衛も笑顔なし「相手が簡単に心折れなかったので焦った」【ボクシング】

AI要約

ボクシングの日本スーパーライト級タイトル戦で、李健太が山本ライアンジョシュアを3―0の判定で退け、初防衛を果たす。

試合は一方的な展開で、李健太が左ストレートやアッパー、ボディーブローを効かせるも、山本ライアンジョシュアのフックに苦戦し、満足のいく勝利とはならなかった。

李健太は次の1位ランカーとの指名試合に向けて、準備を積んでいる。

王者・李健太、大差判定勝ちでの初防衛も笑顔なし「相手が簡単に心折れなかったので焦った」【ボクシング】

◇7日 ボクシング 日本スーパーライト級タイトル戦10回戦(東京・後楽園ホール)

 王者・李健太(28)=帝拳=が同級9位・山本ライアンジョシュア(28)=ワタナベ=を3―0の判定で退け、初防衛を果たした。ジャッジの1人がフルマークをつける大差で快勝した。

 大差判定勝ちでも、王者に笑顔はなかった。初回から左ストレートを何度も決め、アッパーやボディーブローも効かせる一方的な展開。ジャッジは1者がフルマーク、残る2者は99―91だった。

 だが、頭を下げて突進し、左右のフックを振る山本を仕留めることはできずじまい。最終回に強引に決めにいったが、逃げ回られてとらえきれなかったという結果に納得ができなかった。

 「相手が簡単に心折れなかったので、焦ってしまった。5、6回ぐらいからですかね」と李。これで8勝(2KO)1分けと無敗の王者に対し、山本は7勝(1KO)7敗。戦前から有利が予想されており「それがどっかにあったかも。挑戦者の気持ちでいるつもりだったんですけど」と目を伏せた。

 次戦は1位ランカーとの指名試合になる。「命を懸けて準備します。これを次につなげたいです」と気持ちを奮い立たせていた。