4団体統一王者の井上尚弥が王座防衛。ドヘニーが腰を痛め戦意喪失のTKO

AI要約

井上尚弥がTJ・ドヘニーを相手に終始主導権を握り、TKO勝利を収める。

井上は4団体統一世界スーパーバンタム級王者として、3連続KO勝利中。

ドヘニーは井上のリザーバーとして井上と対戦し、井上が圧倒的な強さを見せる。

4団体統一王者の井上尚弥が王座防衛。ドヘニーが腰を痛め戦意喪失のTKO

 プロボクシングの「Lemino BOXING ダブル世界タイトルマッチ」(9月3日、東京・有明アリーナ)のメインイベントで、4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)がTJ・ドヘニー(WBO世界スーパーバンタム級2位、アイルランド)を相手に防衛戦に臨んだ。試合は井上が終始、主導権を握る展開となり、7R開始早々にドヘニーが腰を痛め戦意喪失。井上がTKO勝ちを収めた。

 井上は昨年12月に自らの持つWBCとWBOの王座をかけ、WBAスーパーとIBF王座を持つマーロン・タパレス(フィリピン)と「WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級王座統一戦」を行い10RでKO勝ちを収め、バンタム級に続く4団体統一に成功。

 今年5月には東京ドームで行われた「WBA・WBC・IBF・WBO世界スーパーバンタム級タイトルマッチ」でWBC同級1位のルイス・ネリ(メキシコ)を相手に防衛戦に臨み、6RでTKO勝ちを収めている。

 ドヘニーは2023年6月に東京・後楽園ホールで行われた「WBOアジア太平洋スーパーバンタム級タイトルマッチ」で中嶋一輝(大橋)を破り、王座を獲得。同年10月にも後楽園ホールに登場し、同王座を防衛した。井上がネリと対戦した東京ドーム大会ではブリル・バヨゴスと対戦しTKO勝ちを収め、現在、日本で3連続KO勝ち中。またこの東京ドーム大会ではメインイベントで体重超過などによる欠場があった場合にはドヘニーがリザーバーとして試合に出場することになっていた。

 1R、オーソドックスの井上とサウスポーのドヘニー。前手で距離の探り合い。徐々に圧をかけるのは井上。井上が左ジャブを飛ばすがかわすドヘニー。前手で探りながら井上の足を踏むドヘニー。ドヘニーは左ボディーストレート。井上はオーバーハンド。井上は踏み込んで右ストレートをボディーに。じりじりと圧をかける井上。足を使って回るドヘニー。井上は圧をかけて右フック。探り合いからドヘニーが右ジャブも井上はバックステップ。

 2R、ジャブでの探り合い。ドヘニーは左のボディーストレートを飛ばす。井上が圧をかけると組み付いて押し込むドヘニー。井上は圧をかける。井上は踏み込んで右ストレート、追撃の右ボディーストレート。ドヘニーは立て直し、右ジャブ。井上は右ストレート。ドヘニーが踏み込んで左ストレート。バックステップで交わしてカウンターを合わせに行く井上。井上がコーナーに詰めるとロープ伝いに逃げるドヘニー。詰めてパンチを連打の井上。

 3R、井上は圧をかけて左ジャブ。ドヘニーは下がりながらも右ジャブでけん制。ドヘニーは左フックを狙うが、井上は打たせない。ドヘニーが押し返しワンツーも井上はガード。ドヘニーが前に出たところにカウンターで右を合わせに行く井上。ドヘニーが左右のボディー。しかし圧をかけるのは井上。徐々に距離を詰める井上。ドヘニーは右ジャブ。井上はコーナーに詰めて右の強いパンチを放つがドヘニーはクリーンヒットは許さず。