井上尚弥vs中谷潤人は「可能性あり」と否定しなかった米重鎮。無敗の日本人”夢対決”を海外メディアが独自考察

AI要約

井上尚弥が無敵の日本人王者として世界スーパーバンタム級4団体統一王者として2度目の防衛戦を成功させた。試合では相手のドヘニーを圧倒し、7回16秒TKOで勝利。次の試合では可能性として中谷潤人との日本人対決が浮上している。

井上尚弥vs中谷潤人は「可能性あり」と否定しなかった米重鎮。無敗の日本人”夢対決”を海外メディアが独自考察

 無敗の日本人王者によるビッグカードは実現するのか。

 去る9月3日、ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)が東京・有明アリーナで2度目の防衛戦に臨み、元IBF同級王者テレンス・ジョン(TJ)・ドヘニー(アイルランド)を7回16秒TKOで下した。

 試合当日は体重を11キロ増やして挑んだドヘニーに対し、無敵の日本人王者は警戒を示しつつも、「(パワーは)多少感じましたけど、びっくりするほどではなかった」と振り返り、その言葉通り冷静に対処した。序盤は慎重な立ち上がりを見せた井上は、3ラウンド以降からドヘニーの顔やボディにパンチを的確に浴びせてダメージを蓄積させる。7ラウンド開始直後、攻撃にシフトした井上に元世界王者の肉体は耐え切れず腰を負傷。右足を引きずるような仕草をみせ、まさかの途中棄権となった。

 消化不良の結果に会場は騒然としたが、結果的に井上は4つのベルトを防衛。歴然とした格の違いに世界も驚きの声を上げ、早くも次戦の行方に熱い視線が注がれている。

 そんななか、海外から気になるカード待望論が浮上している。インドネシアのスポーツ専門メディア『SINDOnews』は「2025年に井上尚弥vs中谷潤人がスーパーバンタム級で実現するのか?」と題した興味深い見出しで記事を配信。世界が認める日本人王者同士による激突の可能性について考察している。

 記事では井上が12月に再びリングに上がり、4団体王座の防衛戦をWBO・IBF指名挑戦者であるサム・グッドマン(オーストラリア)かWBA世界1位のムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)のどちらかと対戦する可能性が高いと触れたうえで、「12月の試合後、米トップランク社の重鎮ボブ・アラムCEOはイノウエをアメリカに呼び戻し、ラスベガスで王座防衛戦を行なう予定だ。これが成功すれば、25年はイノウエvsナカタニ戦が実現するかもしれない」と、日本人対決に期待を寄せた。

 世界3階級制覇王者で、現WBC世界バンタム級王者の中谷潤人(M・T)はプロ戦績28戦28勝(21KO)を誇り、井上と同じく無敗伝説をばく進中。「ネクスト・モンスター」の異名を取り、元祖”モンスター”である井上に続く無敗王者として国内外の期待も相当高い。