聖火リレーで「なんで?」日本人が困惑した人物 起用理由を米メディア考察「視聴者を驚かせる」

AI要約

パリ五輪の開会式がセーヌ川沿いで行われ、聖火点灯はフランス代表のアスリートによって行われた。

聖火を受け取ったナダルの登場に驚きと困惑が広がり、ネット上でも賛否両論が巻き起こった。

メディアではIOCの決定に理由を考察し、ナダルがフランスでの活躍と提携関係を考慮して出席を希望されたと指摘している。

聖火リレーで「なんで?」日本人が困惑した人物 起用理由を米メディア考察「視聴者を驚かせる」

 パリ五輪は26日(日本時間27日)、セーヌ川沿いで開会式が行われた。夏季五輪としては史上初めて、競技場の外で開催。聖火点灯は柔道男子フランス代表のテディ・リネールと陸上女子で金メダル3個獲得のマリージョゼ・ペレク氏が行った。そこまでの聖火ランナーとして登場したスーパースターにネット上は「なんで?」と困惑。米メディアは「IOCが彼に出席を望むのは当然だ」と理由を考察している。

 セレモニー最終盤、サッカー元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏が登場。聖火を2008年北京大会でテニス男子シングルス金メダルのラファエル・ナダルに手渡した。2人が抱擁するシーンは世界中を熱くさせたが、一方でフランス人ではないスペイン人のナダルの登場には、ネット上の日本人ファンは「何故ナダル?」「なんでナダルなの?」「フランス出身じゃないよね」といった声が。生中継したNHKでも理由の説明がなかっただけに困惑が広がった。

 米スポーツ専門メディア「スポーティングニュース」は「フランスはセリーナ・ウィリアムズ、ラファエル・ナダルらを最後の聖火ランナーとして起用し、視聴者を驚かせる」との見出しで記事を掲載。「奇妙な決定だった。結局、オリンピックの聖火の式典は、他国のアスリートよりも開催国のアスリートの腕前を優先する傾向があったからだ」としたうえで「ナダルはフランスを自分の遊び場に変え、彼のキャリアを通じてなんと14回も全仏オープンで優勝している。彼を名誉のフランス人とは呼ばないが、IOCが彼にイベントへの出席を望むのは当然だ」と記している。