聖火リレーの最終ランナーは、陸上金メダリストのペレクとサッカーのジダン? 渦中の本人は「もし2人が一緒になったら、世界で一番幸せ」【パリ五輪】
パリ五輪開会式の聖火リレー最終ランナーの注目が高まっている。候補者には陸上選手のマリー=ジョゼ・ペレクとサッカー選手のジネディーヌ・ジダンが挙げられている。
ペレクは過去にオリンピックで金メダルを獲得し、最終ランナーの候補者として名前が挙がっているが、本人もまだ知らされていない。
世界的レジェンドであるジダンも最終ランナー候補として有力視されており、開会式当日まで誰が選ばれるかは明らかにされない。
現地7月25日に行なわれるパリ五輪の開会式で大きな注目を集めているのが、聖火リレーの最終ランナーだ。式典のクライマックスとして行なわれる聖火台への点火を、はたして誰が行なうのだろうか。
最終ランナーの人選は事前に明かされることはなく、大役を担う本人にもギリギリまで知らされないという。フランスでは、以前から誰が最終ランナーを務めるのかが話題になっており、有力候補者はふたりと予想されている。
仏紙『Le Figaro』によると、ひとり目がマリー=ジョゼ・ペレクだ。陸上短距離の選手として1992年のバルセロナ五輪・400メートルで金メダルに輝き、96年のアトランタ五輪では200メートルと400メートルで金メダルを獲得。91年の世界陸上・東京大会、95年のイェーテボリ大会でも400メートルを制した伝説的なランナーだ。
ふたり目には、サッカー元フランス代表のジネディーヌ・ジダンを挙げた。イタリアのユベントスやスペインのレアル・マドリーで数々のタイトルを獲得したMFは、フランス代表の中心選手として自国開催となった98年にワールドカップ初優勝。EURO2000でも優勝カップを母国にもたらした。98年には、世界最優秀選手とバロンドールをダブル受賞した世界的レジェンドだ。
同紙は、開会式当日の記事でペレクのコメントを紹介。「もし私がジダンと一緒に最終ランナーになったら、とんでもないことでしょうね。そうなれば、私は世界で一番の幸せ者になるでしょう」と答えた陸上金メダリストは、最終ランナーの候補者として噂されている点について、「街中でみんなから尋ねられますが、私もか分からないんです」と回答。本人も名誉ある最終ランナーを務めるかどうかは聞かされていないという。
「関係者からの電話はまだありません。夜に電話がかかってくるかもしれないので、あまり眠れていないんです」
はたして世界が注目する聖火リレーの最終ランナーは、誰が務めるのだろうか。ちなみに68年のグルノーブル冬季五輪ではフィギュアスケートのアラン・カルマが、92年のアルベールビル冬季五輪ではサッカー元フランス代表のミシェル・プラティニが大役を担った。
構成●THE DIGEST編集部