【陸上】5日予選は「攻め1本」400m障害豊田兼、左太もも「万全でない」も初五輪に胸高ぶる

AI要約

豊田兼選手がパリオリンピックを目指し、フランスで練習を行っている様子。

怪我を抱えながらも前向きな姿勢で調整に取り組んでいる豊田選手。

豊田選手の目標は決勝進出であり、祖父母のいるフランスでの五輪を力強く迎える姿勢。

 【セルジー(フランス)25日=藤塚大輔】陸上男子400メートル障害代表の豊田兼(21=慶應義塾大)が、パリオリンピック(五輪)へ向けた事前合宿地のフランス・セルジーで練習し、初の五輪へ胸を高ぶらせた。

 6月末の日本選手権で左太もも裏を痛め、この日はテーピングを巻いた状態でトレーニングに励んだ。「万全とは言い切れない」と正直に明かしつつ、「残り2週間でやれることをやって調整したい。これも1つの試練だと思って挑もうと思う」と前向きな姿勢を強調。5日の予選へは「チャレンジャーとして守るものなく、攻め1本でいきたい」と意気込んだ。

 慶大4年の豊田は、身長195センチの大型ハードラー。日本選手権では日本人3人目の47秒台となる47秒99をマークし、為末大の日本記録にあと0・1秒と迫っている。

 開催地のフランスは父の祖国。数年前に同国で暮らす祖父母のもとを訪れたこともあると明かし「懐かしいですね。ホテルの匂いも、フランスでしか嗅げない感じがあって」とほほ笑む。ゆかりのある地で臨む五輪へ「決勝進出が目標。予選、準決勝でセイコー・ゴールデングランプリや日本選手権の再現をして、飛躍できるレースにしたい」と力を込めた。